17. 英訳講座からー出席は、absent?

英訳者を目指して勉強中の、日本語初心者のアメリカ人A君。出席という単語が出てきたときに「これは簡単です。「席」を「出る」だからabsent(欠席)ですね」「日本語は漢字があるから、ほんとうにわかりやすい」と。それを聞いた講師のS先生。「えっ?」と一瞬思い、そして「なるほど」と。日本語の「出る」には「外に行く」だけではなく「出席する、参加する、掲載される、超える」等々、数多くの意味があることを改めて認識。「~に出る」ならparticipate、「~を出る」ならgo out of と助詞によって意味が全く違うのは外国人泣かせですね。「出社」は会社「を出る」という意味にはならないのです。母国語以外の言語を学ぶことの難しさを実感すると共に、英訳者になろうという壮大な夢に向かって勉強しているA君に心からエールをおくったとか。翻訳は大変だけど、ほんとうに楽しいよ、と改めてA君に伝えたそうです。

 

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