52. gap

gapという語を、無理に「差」、「格差」と訳しているのではと思うことがあります。
gapには、「差」と訳せることも確かに多くて、たとえばEmission Gapのgapは、超えたら大変といわれる気温上昇2℃に抑えるためには排出量はこのくらいでないと(A)、でも現状のままではこのくらいに増える(B)という、AとBの「差」、Global food gapは、将来必要な食糧の量と、生産可能な食糧の量の「差」と考えることができるでしょう。

でも、たとえば
The workforce with expertise that can fill skills gaps in the energy sector. は、エネルギー部門における技能の差を埋める・・・でしょうか。これは単に「ないこと」「足りないこと」を指しているのでは。名詞にするなら、不足、欠如、欠落、空白・・。開いて訳すなら、不足している、などとしてはどうでしょう。