20. 翻訳の原文を音読する

ガイアのオフィスにいると、何やら「ぶつぶつ、ぶつぶつ」と英語が聞こえてくる。何かと思ったら、訳者のSさんが翻訳中の原文をひたすら音読しているのだ。どんなに難しい、ひねくりまわしたような英語でも、百回音読すれば意味がすっと頭に入ってきて、わかるという。どうも意味がとりにくい、と思ったら、とにかく声に出して読んでみることだ。ついでに歩きながら読むと、さらによくわかるそうだ。翻訳は頭だけでするものではない。人間の言葉は体全体を使って生み出され、そうして頭のなかで熟成するのだ…。ただし、いくら歩いても、痩せ効果はありません(Sさん談)。

 

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